第6話

お泊まりというのは百合ならではのストーリーだけど、概ねラブコメの王道展開として十二分に楽しめた。この話を見て特に思いだしたのはスクールランブルの天満が播磨を誘って烏丸のプレゼントを買いに行く回で、基本的にそれと同じ種類の面白さがあったと思う。(僕は今すぐには思いつかないが似たような話はいくらでもあるのだろう)具体的にはすれ違いのギャグとしての面白さと、好きな相手に自分に都合が悪くても本気のアドバイスをしてしまうことが感動的な点と、好きな相手と近づいて幸せなんだけどそれが相手の本気ではないことがわかってるというやるせなさが、同じだった。片思いの相手が片思いしている人物に対して満更でもないというような素振りを見せる点も、同じ。(でもささめきことの方は、これまでのシリーズ全体で風間が純夏に恋愛感情を持っていることを示唆する表現がより多いように思う。)

あとやはりBGMの使い方はこの作品は独特で、今回は全体的にシンプルな音楽の使い方でストイックな印象を受けた。よりキャラクターの感情が素のままで伝わってくるような感じ。

前にこの作品が展開の予想が付かないと書いたけど、スクールランブル的なラブコメ固執するなら、二人の関係に関してはどうしても平行線を辿ってしまうと言うことは簡単に予想が付く。

さらにスクールランブルと比較するなら、スクールランブルはサブキャラの恋愛模様も見応えがあり、魅力的な群像劇になっていたが、この作品は今のところそうでもない。サブキャラもメインのカップル並に面白く取り扱ってくれれば、この作品にも群像劇としての面白さが出ていいと思う。