BGMについて

第2話を見返す。このアニメは思っていた以上にすごいアニメなんじゃないかと思う。

この回で顕著だったと思うが、このアニメはBGMが日常シーンなどのあるべきところでなく、BGMがあってもヘンテコな使い方である。ヘンテコではあるが一つ傾向としていえると思うのは、BGMがその場面の表面的なタイプに従って決定されているのではなく、キャラクターの内面、もしくは作り手のそのシーンの見方という現実に対して外部的な視点から決定されていると言うことである。

そういうBGMの使い方がどういう効果を生むかというと、現実感の希薄化と、キャラクターの内面または作り手のそのシーンの見方を強調するという効果を生む。

そして現実感というのは肉体であり規範であり束縛するものであって、基本的にラブコメのラブを楽しむ上で邪魔なものである。だからこれがなくなってキャラの内面やら作者の見方が強調されるというのは、恋愛物語を楽しむ上でとても都合がいい。

僕はこのアニメを見て非常に甘い雰囲気が心地よいと言うことを書いたが、その理由はこんなところにあったように思う。