第2話

1話があまり面白く感じなかったので切るつもりだったのだけど、『今日の5の2』でみる注目の演出家・上坪亮樹、演出・レイアウトの極意1-アニメの演出〜表現技法と構造分析で演出の解説がされていたので勉強のつもりで見てみた。解説は恐ろしく勉強になったけど、今回の話はやはりあまり面白くは感じなかった。解説の通りに演出は効果的に見えたし、決してストーリーの必要性や雰囲気を無視して演出のテクニックの展示会になっているということはなかったけど。

しかし同じ演出家の回のあるヒャッコはものすごく面白く感じる。その同演出家の回でも感じた面白さに大きな違いがあった。しかしヒャッコとこの作品は概ね似たような雰囲気だし、ギャグの程度も大差があるとは思えない。なのになぜこのような面白さの違いが生まれたのだろうか。

違うのはキャラクターの見せ方だと思う。ヒャッコが定番のタイプのキャラクターをわかりやすく描き分けているのに対して、この作品は一応定番のタイプのキャラクターを描いてはいるらしいもののあまりそう印象づけられないし、キャラクター間の役割の違いもはっきりしない。二作品の間のその違いが大きな面白さの違いを生んだのだろう。これだけが面白さの違いの原因ではないだろうけど、決定的なのはこれだと思う。

というか客観的にいえば面白さの程度の差というよりは、面白さの方向性の違いといったほうが適切だろう。なんというか、この作品は「難しい」ような気がする。