第8話

この作品は空気を読んでないヲタネタやパロディをやらなければ良質のラブコメで、そういう類のもののなかった今回は存分に楽しめた。紋切型の連続と言われればその通りなんだけど、紋切り型でもちゃんと作ってあればそこに人の心を感じてしまうし、感動してしまう。

多くの人はこれを食傷気味だと思うんだろうけど、僕としてはまだまだ見足りないように感じる。斬新な表現もいいけど、その前にこういう紋切り型の表現を徹底して洗練させることを先にやるべきだと思う。相変わらずこういう陳腐な表現が使われ続ける理由は、その表現を完膚なまでに紋切型にしてしまうような決定的な表現がなされていないからじゃないかと思う。