第2話

ワンシーンワンシーンが感動的な素晴らしい回だった。キャラが多いにも関わらず、それぞれのキャラの感情が1つのシーンごとにわかりやすく描かれていて、キャラアニメとしての全体像が強く感じられた。例えば目が覚めないアンジェリークを心配する各キャラ描写の時のジェイドなんかセリフがないんだが、涙目の目の表現だけで痛いぐらいに思いが伝わってきた。何を考えてるのかはわからないが猫に至るまではっきりと目的を持った描写がなされていた。

そうやってキャラの感情表現をしながらも、ストーリーもしっかり聖都へ向かって自然に収束していっているのが素晴らしい。

しかもその中で逆ハーレム作品としての体裁も婦女子向け作品としての体裁も整えているのだからものすごい。アンジェリークはいくら何でもモテすぎなんだけど、みんな真剣だからなかなかギャグにならない。

他のアニメだとどうしてもストーリー進行のための無駄なシーンが挿入されてるように感じるのだが、この作品の全体のストーリーは複雑であるにも関わらず、今回はそう感じることが全然なかった。別にこのアニメが特に高度なことをやってるようには見えないんだけれど。アニメというのはよくわからない。