第4話 「はい、ぱちぱちってして」

前回まではわかりずらい点が多くてストレスがたまるようだったけど、それぞれのキャラの立ち位置が明らかになってくると上質な青春ドラマとして楽しめそうな気がしてきた。

この作品はどうも主人公を除いてアップや内面語りによって安易にキャラの内面に近づくことを極力避けているようで、それが自由に内面に近づけるという特権のない自然な傍観者としてキャラクターを眺めてるような、そんな印象を生み出しているように思う。どこかのブログに書いてあったことだが、それが眞一郎の視点とも重なっていて、視聴者は相手の気持ちがわからないもどかしさも含めて彼に感情移入できる。

乃絵のおばあちゃんとのエピソードはこれまでの不思議ちゃんな印象を覆し、普通に人の死を悲しむ生身の人間であることを思わせるもので、とてもよかった。特に上着がおばあちゃんの形見であることを告げるカットにはドキッとした。兄貴の方は人間臭すぎて不安をおぼえたけれど。