第3話 「トモダチ」

地に足のついた感覚を一瞬も感じることのない浮遊感のある演出は新鮮で、テーマにも良く合っていて、完成度としてはとても高いと思う。しかしなんだか良くわからない理由で自殺してしまうと言うのは中学生の妄想の世界の出来事で、ジュブナイルにはふさわしい内容なんだろうけど、個人的にはあまりいい気分がしなかったなあ。かといってスクールデイズのラストのような嫌悪感も感じなかったが。

前回もそうだったが、この作品は完成度が高くある種のリアリティを描いてはいるのだが、それが何も生まないように思う。やっぱり見てて楽しくて、見終わった後に、明日も生きてみよう、と勇気が出る作品がいい。