第2話「ロケット」

わりと素直に感動した。まずシゴフミという特異な小道具を上手に使った原作の構成が良かったんだと思う。手紙と人間の思いが巡りに巡って、最終的には状況は最悪ながらも人間の愛を絶対的に肯定する結論に落ちるという、細かく分析しているわけではないが非常に優れた構成だったと思う。

明日奈の感情表現もよく動かして過剰なぐらいに表情をつけていて良かった。特にナイフで穴を掘ってるシーンの単純な動作の長回しは印象的だった。

シーンの切り替えによる情報の省略も上手くできていて見ていて心地よかった。フミカや刑事の話す格言的なセリフもアニメでは珍しく心を揺さぶるものがあったが、これは原作譲りなんだと思う。

ただし前回のチープな青春劇もそうだったが、今回も設定のありそうもなさや、明日菜のあまりにも単純に刹那的な行動といったジュブナイル的な安っぽさは気になった。自分が高校生ぐらいのときに見たら自然にうけいれられたんじゃないかと思う。ということはメインターゲットは外していないということですが。