第20話 「そのファインダーに映るもの」

いつもながら感無量の一言。迫力のあるバトルと心休まるいい話を十分な形で見せられればそれだけで満足してしまう。単純なことではあるがそれだけのものを毎回見せてくれる作品はそう滅多にない。

しかしその上で不安要素を挙げるならば、アイーシャの性格描写がどうもはっきりしない。はっきりしないということを描写しているのはわかるが、それでも綾並レイのような不明瞭さのわかりやすさはない。綾並風のステレオタイプにしていないのはある意味偉いが、今後きちんとこれまでの振る舞いが納得できるような形でオチをつけて欲しいところ。

最後のところでエヴァ6話のように笑顔を見せて落とさなかったところをみると、まだ心はほとんど開かれていないということだとは思う。