第20話 「謎めいて、探偵(後編)」

なんというあっけない解決。っていうか結局犯人側の勝利で終わってるから解決してるともいえない。ミステリとしては全然楽しめるものではなかった。

らき☆すたに物語がないのは最初から物語を描こうとしていないからだが、この作品は物語を描こうとしていて物語になっていないのだから、物語がないことを批判するのはらき☆すたよりは正当だと言える。

しかしらき☆すたは物語の過剰な拒否がアニメとしては違和感を覚えさせるものであるため、例の的外れだがわからないでもない批判が出てきたりする。らき☆すたはほかのアニメと比べてみれば、やはり奇形だと思う。

その点この作品は適度に物語を描いているため、そういった違和感を感じることがない。物語が過剰に前面に出ることもなく、また背後に回ってらきらき☆すたのように過剰な日常表現になったりすることもない。

だから登場人物の女の子たちを安心して愛でることが出来る。物語において日常に焦点を当てると言うのは、物語のあり方としては日常的なものではないわけで、ありふれた物語のパターンを使った作品のほうが、より作品の物語以外の要素を際立たせるという意味では効果的だと思う。