第5話 「抱擁」

「それは、私の願いだったのでしょうか?」

4話も引っ張ったわりにはわりとあっけなく出会ってしまったという印象。もっと同じ場所に居るのに出会えそうでなかなか出会えないという展開を期待したのは、ギャグアニメの見すぎでしょうか。さらに言えばギャグアニメなら会場全体を巻き込んだドタバタが起きるところだが、エマとウィリアムの再会の瞬間はエマの気絶というこれまたあっけない反応で済まされてしまった。その気絶がリアルなものかどうかというのは、現実に衝撃で気絶したことはないし、そういうのを見た事もないので判断しかねる。蛇足だが生きているうちに一回ぐらいはそういう経験をするものなんでしょうか。まあとりあえず衝撃の最高度の表現のつもりだとは思う。

前回まではウイリアムはエレノアとの結婚を本気で認めていると思ったけど、どうもそうではないらしい。それはエレノアのドレス姿を見たときより、母親に会えることを遥かに喜んでいたことからわかる。それにエマに対する迷いのない行動をあわせて考えると、ウイリアムは全くエレノアとの結婚に本気でなかったことがさらにはっきりし、ならなぜ婚約を宣言したのかということがよくわからない。男はその場の空気に流される根本的にダメな生き物であるということを言いたいのでしょうか。次回以降にフォローがあることを希望。

ともあれウイリアムとエマは社会全体を敵に回さなければならなくなった。今回の会場での世間話はその社会が決して身内だけのものでないということの表現だったと思う。もうどう転んでも誰かが必ず悲劇的な結末を迎えなければならない。さーてどんな風にまとめるのでしょうか?