第5話「俺にはさっぱり判らねえ!」

非常に良く出来た話ではあるんだけど、テーマの重さに対して時間が短く、もっと深い感情や事情の表現が欲しいと思ったのと、これまでの話がノリ重視で物語は軽視するものだったので、それとの不整合性が気になった。

特に面白いと思ったのはカミナが結局彼らの事情を判らないと言って終わってしまい、それに対するフォローがなかったこと。社会の不正に対して意義を唱えるんだけど、若さゆえに真実を見極めることが出来ない、という青臭さが感じられて良かった。そのどうしようもなさが、フォローがなかったことに感じられた。しかしこの感じが以降の話でも維持されるかどうかは、これまでの話数の間の雰囲気の不整合性から判断すると期待は出来ないけれど。