第2話 「旅立ちの章」

今回はリタが現在の境遇を理解して、王女としての身分であることを捨てるというのが基調となる筋。王女らしさを金銭感覚の違いや、食べ方などで表していて、今回の事件によっる変化を服の着せ方で表してるのが効果的だった。髪を切るというのが象徴的。「京四郎と永遠の空」の最終回でも髪を切るシーンは抜群のインパクトがあったが、内面の「切断」が具体的な形をとって表れてるからだろう。切った髪が道にに落ちている描写もなんだか良かった。

二人は全く身分が違うわけだけど、戦争に対する考え方が同じことや、脱出策を考えたときにお互いに言葉にせずともわかってる描写から、意外に通じ合うものがあるというのがわかる。身分という表面的な違いではわからない「人間」としての共通性が見えてくるということだけど、脚本や演出によって十分にそれが表現できてると思う。

しかし橋を渡るトリックはいくらなんでも無理がある。どう見たって戦車の重みで沈むだろう。それ以外の脚本は良かっただけに、もうちょっとリアリティのある解決法にして欲しかった。

今回はリタの事情が明らかになったけど、次回はティナの話のよう。さーて「死神蜂の男」とは?