第10話 「腹ペコナッツを救え!」

「どんなお店であっても、いいものを作ることはもちろん、それをきちんとお客様に伝える努力もしなければいけない、ってことだったの。」

えーと、今回の話のキーポイントはナッツが豆大福のおいしさに感動し、そんなにもおいしいものを作れる店でさえ宣伝が必要だったという事実を聞いて心を入れ替える、ということでいいのかな。サブタイにもナッツの名前があるのでそういうことだろう。冒頭に引用したセリフをいうこまちは筋が通っていて説得力があって良かった。アニメ制作者の方々にも是非心にとどめておいてほしい言葉。それにしてもなぜ豆大福なのか。イケメンがうまそうに豆大福を食ったり、「あんなにおいしい豆大福でも、宣伝を」と言って心を動かしてるシーンは非常にシュールなものがあった。面白いんで別にいいんだけど。

今回は全体としてはまとまりの薄いシナリオではあったが、それぞれのシーンの作画や演出は良く、またキャラクターの個性も発揮されていて、プリキュアの日常的な空気を十分に楽しめる回だった。それぞれのキャラがアイデアを出し合って、最後にのぞみが「決定!」と言って締めるのは、のぞみを中心としたメンバーの結束が感じられてとてもいい。ガマオのエピソードはなしで全部日常話にした方が良かったように思う。せっかくの穏やかな空気が壊れてしまう。毎回バトルをやらないといけないのかもしれないけど。バトルシーン自体の出来は良かった。