第7話 「魔女テーガン現る」

テーガン弱え。カラス強え。

あまりに急展開で、十分に物語を語らないままいきなりクライマックスに突入してるような感じはまなびストレートに通ずるものがある。魔法が解けてララド族が口が利けるようになったという話はぐっと来るものが少しはあるのだが、これまでのいきさつがあまり語られてないので感動は少ない。魔法で魚に帰られていたソルディーンの話などは短いフラッシュバックがあっただけでほとんど何の伏線にもなっていない。テーガンの魔法が解けて、明るい草原に人々が現れるシーンはそれだけ取ってみればよく出来ていたので、それを感動に繋げる物語がお粗末なのは本当に残念。

盛り上がるはずのバトルも前の対トール戦に続きひどい出来。それにしても普通RPG風の物語では主人公たちが魔法やら必殺技やらを使えたり、剣の達人であったりしてそれなりに戦えると言う設定が普通だが、この話では主人公たちの強さは全く発揮されずまともに戦ってはいつも全く敵に歯が立たない。それでも不意打ちという正義の味方にはあるまじき行為で倒そうとするのだが、それも上手くいかず、結局意外なところから助けがやってくることでどうにか敵が倒せたというのが今回も含めたこれまでのパターン。主人公たちが勇気や優しさを持ってるのはよくわかるので、それが結果に繋がるような話を見たいもの。いつもすぐにやられるバルダは今回に至っては何もしなかった。

これもVenus Versus Virusと同じように急ごしらえで十分な構成の計画が練れてないように見える。

脚本:桶谷顕 絵コンテ:西村博之 演出:鎌倉由実 作画監督:沢田正人/西村博之