第3話 「月曜日じゃ遅すぎる」

今回はフタコイの時に見せたようなリアルで叙情的なカットが多くて良かった。例えば、

  • 学美が水を浴びるシーンのタオル。流れる水と明るい光と影のコントラストの中に、薄い緑のタオルが置かれる。挿入された学美が髪を揺らしながら水を浴びるシーンもあいまって、暑さの中の涼しげな空気が良く表されていた。
  • ドッジボール大会の後の校庭。夕暮れに染まるボールが一つ置かれた校庭と賑やかな黒板のトーナメント表の祭りの後的な寂しさ。それが逆に大会が楽しかったことを暗示している。
  • 五人組が別れるシーンででの緑がかった夜の色。キャラの色の明るさも良く合っていてこんなに美しい夜の絵を見たことがない。次の学美の歩くのシーンは車の音と電灯の音だけの静けさに足音が空しく響くことによって学美の陰鬱な感情を表している。
  • 叙情的というわけではないが、愛光学園も色が青で統一されていて色に対するこだわりが感じられた。
  • 五人が駅のホームで電車を待つシーン。大胆にも真っ暗な手前のイスとリアルな夕焼け空の対比が面白い。
芽生のツンデレっぷりはあからさますぎて嫌気がさしていたが、ギャグキャラだとわかったのでそんな気がなくなってしまった。同じ説明を何度も繰り返したり、何度もボールにぶつかったり、「ぶざまね」を繰り返したり。一番面白かったのは愛光の資料を興味のあることを悟られないように後ろからこっそり眺めてるシーンで、彼女らしさが出ていて良かった。

絵やキャラには見所が多いものの、ストーリーとしてはいまいち。学美が単に明るく楽しくだけではうまくいかない現実を突きつけられてショックを受けるまでは良かったのだが、そこから何も引き出さず、また自分勝手な方向の解決へ向っていってしまうのはどうか。前回、前々回に引き続き学美が白○にしか見えない。

体操着姿は胸があるのがよくわかるしわのつけ方がエロかった。ボールが胸に当たるシーンは特に。

最後には大風呂敷を広げてくれた。ここまで言うからには学園祭は相当のものを見せてくれなければ、納得できない。

脚本:金月龍之介 絵コンテ:平尾隆之 絵コンテ:三浦貴博 作画監督:須藤貴博 / 高橋タクロウ