第2話 「まっすぐでゴー」

前話では気付かなかったけど、このアニメの大きな見所は乳揺れならぬスカート揺れであることに気付いた。グラデーションを使った髪の毛と同様に普通のアニメーションではなく何らかの特殊な処理を行っているようだが、とにかくスカートが良く揺れる。中身が見えそうで見えない太ももにずーっと目が釘付けでした。

キャラクター達については前回はそれほどに性格が強調されてなかったけど、今回は物語の中でそれぞれの役割が果たされていてわかりやすかった。特に芽生はあまりにあからさまなツンデレで前回は少しがっかりしたけど、今回はしっかり者で仕切屋やという点がはっきり出ていて、それが平野綾の抜群の演技によってよく表されていて個性がよくわかってきた。アニメーションによる仕草や表情の変化の表現も自然さがいくらかけるシーンもあるように思ったが、概ね良かった。
驚くべきは背景美術の美しさ。例えば最初の学美の家はインテリアが良く、配色がきれいで、また光と影の表現も自然だった。ホームセンターの背景はリアルすぎてキャラのアニメから浮いてはいたが、それはそれで味があって意外と良かった。普通の背景美術と違って3DCGを使ってるように見えるけど、それでも全くチープにならないのはさすが。

しかし、前回同様学美のメルヘンな発想と、それに何の疑問もなく感化されてしまう生徒達はいくらなんでもないだろうと思った。「みんな溜まり場にしたい」という学美の講演は、演劇部の態度をコロっと変えてしまうほどに説得力のあるものにはどうしても思えない。前回同様学美の発想を脚本全体で表現せずに一発の出来事だけで表現しようとするから、不自然になるんだと思う。

まあとりあえずスカート揺れは絶品なんで次回からも楽しみに見ていこうと思う。かなり序盤から作画に力入れているから、極端に作画枚数を少なくして凝った演出で見せる回もあるかもしれない。ドッコイダーフタコイではそれが大成功だったので期待。

脚本:金月龍之介 絵コンテ:平尾隆之 演出:平尾隆之 作画監督:小林利充