第3話

意外にこのアニメは面白いのかもしれない。このアニメは一見アニメファンに媚びたロリエロアニメのようで、またはシャフト風の実験アニメのようでもあるけれど、実際には流行に沿うこともファンサービスも行わなずに一定の方針に従って様式美的な表現を地道に行うストイックなアニメだと思う。

他のアニメだと萌えとかネタとかファンサービスとかがあって例え作品の主要な方向性が好きになれなくても作品を面白いかのように錯覚したりしてしまうけど、この作品はそういう要素が皆無なために作品の主要な方向性が好きになれないとまったく魅力が感じられなくなってしまう。だから僕はあんなにも1話をつまらなく思ったのだろう。

この考えが正しければ、この作品はファンに媚びることも流行に合わせることもなく、純粋な面白さのみで商業的に勝負しようという素晴らしい作品だといえるのかもしれない。