第9話

明らかにコスプレというものを誤解した展開にかなり萎えたが、「ポリーニ先生」で完全に僕の中の作品世界がぶっ壊れた。ポリーニのレッスンをデートのためにすっぽかすピアニストというのはあり得ないのであって、同じなのは名前だけだといくら自分を説得しても崩壊した作品世界は元に戻らなかった。春香がピアノを上手に弾くシーンを挿入したのが悪影響を倍加させた。

いくら萌えアニメが細かい点ではいい加減でいいにしても、その結果視聴者にどういう印象をもたらすかを少しは考えて欲しいものだと思う。「グールド先生」だったら今回で切っていただろうが、「オグドン先生」とか「シフラ先生」とかならむしろ微笑ましく思っただろう。(この辺は個人的な知識によるけど、「ポリーニ」は多くの人に一様な印象をあたえるはず)ネーミング一つでこうも作品全体に決定的な影響を及ぼすという事実を発見したのが収穫ではあった。

その点以外もボロボロで個人的にはかなりどうしようもない作品になっているが、一応キャラは生きていて物語は動いているので、最終話では泣かせてくれそうな予感もする。