第5話

前回に引き続き文句なしに面白かった。サービスエピソードだからシリーズ全体のストーリーに影響を与えないストーリーが要求されているんだろうが、その要求を最初と最後に類似したシーンを配置し、その間に振り子のように大きく揺れて戻る感情の揺れを描くことによって満たしていた。その感情の流れも自然で、サービスも満載で、1話完結として非常に満足のいく構成だった。これから起こるであろうドラマと対比をなす安定を描くという意味では、シリーズ全体でも重要な役目を果たしていると思う。

才人が逃げた部屋でルイズと才人が仲直りするシーンは、ワイドの余白を活かしたような構図が多くてとても洗練された印象を受けた。人形の動作と人間の行動を類比させる演出も効果的だったし、その部屋のシーンは全体的に本当に感動的だった。

新妻ルイズの初々しい可愛さも天然ティファの素晴らしい能登っぷりも相変わらず魅力的で、ちょっとこのシリーズは目が離せなくなってきた。