背景事情の暴露回ということだけど、そのタイミングも内容もこの作品らしく教科書どおりのもので取り立てて感慨はない。順調に進んでることに安心感があるぐらい。
序盤のいくつかの過剰なギャグ表現も脱線は脱線でも教科書に書いてある脱線というような印象でやはり特にインパクトはない。
むしろ良かったのがエリーゼのアイーシャへの共感。構成的には単純な展開なのに、強い説得力があった。その理由にはこれまでの話でエリーゼの共感力の強さが十分に示されていて、彼女の所与の性質として感じられるようになっていたというのが大きい。丁寧にキャラの感情表現を積み上げてきたこの作品ならではの感動だと思う。
