#04「ひとりじゃないから」

原作読書中。放送開始から週に一冊ずつ。今回の話は三巻目の短編集に収録されてたので既読。あんまり原作既読でアニメ見ることはないんだけど、原作を知ってるといちいち原作を知らない人にとって十分な説明がなされてるかとか考えなきゃいけなくて視聴が疲れた。

で、今回の話は恐らく原作未読者にとっては因果関係がわからないことが多かったんじゃないかと思う。説明が少なすぎる。ただ原作もそれほど凝ったストーリーがあるわけでもなくて、因果関係が不明になることはなくとも重層的な感情の積み上げがあるというわけでもない。

それでも原作は文章の装飾で見た目はそれっぽく仕立て上げられていて、きちんと読めるものになっている。別にけなしてるわけではなくて、これはライトノベルとしては正当なありかただといえる。

しかしこのアニメ版はその装飾に匹敵するほどのは感情表現やスリルや恐怖感の表現がなされていない。見苦しくもないのだが、説明不足を補って説得力を強引にもたせてしまうほどの表現でもない。

つまりストーリーとしては、底の浅い原作が説明不足でより悪くなっていて、それでも原作には底の浅さを補うほどの文章力があるのだが、このアニメにはそれほどの表現力はない。結果としてなんとも印象の薄い作品になってしまっている。