第17話 「南の島のスカイガールズ」

それぞれのシーンがそれぞれのキャラらしさの表現になっていて、しかもそれをあまりセリフで語らずに絵で見せる脚本が素晴らしかった。ともすれば機械的にコメディーシーンの積み重ねるだけになってしまいそうなエピソードがキャラ表現の魅力のおかげでまったく退屈することがない。モンタージュ表現も決して紋切り型の展開だということを印象付けるだけではなく、ストーリーやキャラ表現の必要性に応じたものになっているのが良かった。

こうやってメンバーの絆が深まっていくのもシリーズの今後の展開への下準備として重要な役割を果たしているわけで、なんというかやはり文句のつけようがない。

しかしあまりに作品が完成してしまっていて毎回突込みどころがないというのは、最近のアニメとしては欠点になりうるというような気もする。制作者は理想的なものを作れて幸せだろうし、見てる側も楽しんでるんだが、話題性や実際の売上という点ではあまり振るわないという。実際それらの点では、明らかにこの作品より質の低いセイントオクトーバーの方が上なんじゃないだろうか。