第16話 「寄航」

やっぱり堀江由衣には恋する乙女がよく似合う。

制作状況に余裕がなさそうなのは他のアニメと同様なのだが、この作品の場合は手を抜くべきところを良く心得ていて、全体の印象への影響は小さい。今回は七恵以外のキャラの作画はいまいちな部分も多かったが、七恵の作画や、バトルシーンの作画は十分に見れるもので、肝心なところでは十分に感動できるものだった。

世に存在するアニメの多くは話数単位で作画能力を割り振っていて、「捨て話数」のようなものがあったり、京アニ作品などの場合は内容の重要さに関わらず全体にわたって作画が優れていたりする。この作品のような表現の必要に応じた作画能力の配分というのは、コストパフォーマンスとしても、作画に内容以上に気をとられないためにも、重要だと思う。