第2話「集」

「この事件、美味なる謎の気配がする」

これは出来の悪いミステリというよりは、ミステリの本質を最初から外してるミステリのパロディといったものだと思う。このミステリとしての面白さを潔く捨て去った頭の悪い単純な展開は、さりげなく高い演出や作画クオリティと相まって、実に高級な戯画的雰囲気を作り上げている。

馬鹿な作品ではあるが、馬鹿なところは自覚的に馬鹿で、他の演出・作画等の部分は一定の水準に達しているため、意外なことだがこの作品はほとんど突っ込み所がない。だからMUSASHI的な楽しみ方は出来ないし、ニコ動でも流行ってないんじゃないかと思う。